当院は高性能な1.5テスラ高磁場MRIを導入しています
MRIは急性期の脳梗塞を検出するためには第一選択となっており、日本では多くの基幹病院で採用されております。
MRI技術は、脳の詳細な観察とともに発展したと言っても過言ではありません。それほど脳神経外科にとって、MRIは必須の機器と言えるのです。当院では、高性能な1.5テスラ高磁場MRIを導入しております。撮像時間が大幅に短縮されており、一般的な脳MRI撮影に要する時間は20分程度です(疾患や状態により、詳細な観察が必要な場合にはお時間を要します)。また撮影中は高磁場環境対応の特殊なモニターカメラにて患者さまの状態を観察しているため、具合が悪い際には、いつでも検査を中止することが可能です。
脳の血管を見ることができます
従来は、全身のどの部位においても血管を評価する際には、造影剤を用いた検査が必要でしたが、当院で導入しているGE社製のMRIでは高度な磁石機能により、造影剤を用いずとも全身の血管評価が可能です。MRIを用いた血管撮影像をMRAといいます。頭頸部MRAの最大の利点は、造影剤を用いることなく、脳血管の形状を評価できることです。この技術により、脳動脈瘤(破裂するとくも膜下出血を起こします)、脳動脈狭窄・頸動脈狭窄(脳梗塞を起こす可能性があります)などの血管病変を安全に評価できます。
脳卒中と脳血管の関連は非常に深いものです。これら脳・頸部血管の評価を普段から安全に行っておくことは脳卒中を予防する上で非常に重要と言えます。最近では下肢血管の閉塞や狭窄により足趾の冷感や壊疽などを来す閉塞性動脈硬化症が注目されておりますが、従来では下肢の血管全てを造影剤なしで撮像するのは非常に困難でした。特に脳卒中を起こされた方は、既に全身の動脈硬化が進行していることが多く、下肢の血管も例外ではありません。
当院MRIでは、造影剤を使用することなく、下肢血管の状態を安全にスクリーニングすることが可能で、早期の疾患発見、治療に役立てるものと期待しております。
CTについて
頭部CTは出血病変や骨の描出が鋭敏なため、特に外傷に威力を発揮します。またMRIに比べると撮影時間が非常に短いため、救急病院でも交通事故などで重症外傷の患者さまが搬送された時には、全身CTが即座に撮影される事が多くなってきました。当院のCTは16列のマルチスライスCTを導入しており、頭部の撮影時間は10秒もかかりません。また肺癌や肺炎などで撮影することの多い胸部の撮影時間も20秒とかからないため、息止め時間が短くて済み、ご高齢の方でも撮影可能となりました。また、高度なワークステーションが採用されており、撮影された画像から迅速に美しい3Dの立体画像を再構成できるため、結果説明の際にはなるべく患者さまにも画像を供覧頂きたいと思っております。
脳卒中の予防と早期発見のために定期的に検診を受けましょう
脳ドックとは、脳の状態をさまざまな角度から撮影した画像による検査で、脳の病気の危険因子を発見し、病気の発症を予防するための脳の健康診断です。MRI、MRA、頸動脈エコーといった画像診断、血液検査、心電図検査などから、脳梗塞やくも膜下出血など、命に関わる重大な脳血管障害の予兆を見つけることができます。脳血管障害は、症状が出てからでは言語障害や麻痺などの後遺症をもたらすことも少なくありません。脳に動脈瘤などを抱えたままでも、無症状なので気付かずに日々を過ごしておられる方も多くおられます。当院では、患者さまの症状やご希望に合わせた脳ドックコースをいくつかご用意しております。命に関わる重篤な症状を引き起こす前に、脳ドックで脳の検査を定期的に行いましょう。ご予約など詳しくはスタッフまでお尋ねください。
このような方にオススメです
■ 頭痛、しびれ、めまいなどがある方。
■ 脳に関して不安がある方
■ 物忘れが気になる方
■ 高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓病(不整脈や狭心症)を指摘されたことがある方
■ 血縁関係に脳卒中や脳腫瘍の方がいる方
■ 40歳以上で、脳の健康状態について定期的にチェックしたい方
■ 脳の病気を早期に発見したい方
頭痛、めまいなどの症状のある方は、
保険を使用してMRIの撮影が可能です。
当院の脳ドックコース
一般コース
■MRI、MRA(脳血管・頚動脈)
■頸動脈エコー
基本料金¥26,500(税込)
簡易コース
基本料金¥22,000(税込)
頭痛、めまいなどの症状のある方は、
保険を使用してMRIの撮影が可能です。